主人公・沢野依美(サワノ エミ)は、生まれつき笑うことができない不思議な体質だった。それに加え“嬉しい”や“楽しい”といったプラスな感情を表現することができず、上手く人間と関われないことを悟った依美は、自然と周りに壁を作るようになっていた。


ある日、依美はひょんなことから少年・城崎 奏(シロサキ ソウ)に出会う。彼は一見普通に見えたが、実は涙を流すことができず、マイナスな感情を表現することができないという、依美とは正反対の不思議な体質の持ち主だった。


自分と正反対、でも同じ居遇に立つ奏との時間に最初は戸惑いながらも、依美は“本当の幸せ”に気が付くために、奏と一緒にいることを決意する。


同じ時間を過ごすうち、依美と奏はそれまで気が付かなかった沢山のことに気が付いていき、やがて恋に落ちることになる。


そして“本当の幸せ”と共に、2人は“笑顔”と“涙”を手にするのだった。