笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



「お父さーん!お母さーん!みぃがーっ!」


りぃは私から離れると、そう叫びながら部屋を出て行った。


「もう…」


父親と母親には、私から言いたかったけど。


大好きな双子の妹の口からなら、許せる気がした。


りぃは私の喜びを、いつも自分のこと以上に喜んでくれる。


私の喜びは、今までうまく伝えてこれなくて。


でも代わりにその喜びを父親と母親に伝えてきてくれたのは、いつだってりぃだった。