笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



りぃはやっぱり私に視線を合わせてくれなくて、拗ねたようにしてブツブツと呟くりぃは、まるで駄々をこねる子供のようだ。


私が恋をしたとりぃに伝えたときはあんなに嬉しそうにしていて、奏に会ったときもあんなにニコニコしていたのに。


私がいざ誰かのものになると、ここまで拗ねてしまうりぃ。


りぃは本気で拗ねているところだから口にはしないけど、そんなところがりぃらしくて、可愛くて、なんだか愛を感じた。


「それは、ごめんねりぃ」


視線を合わせてくれないままのりぃを見て、私は謝る。


「でもね、りぃがいたから前に進めたし、りぃがいたからここまで生きてこれたんだよ」


私の言葉に、りぃはそっと顔を上げた。