笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



――ああ、私は今、笑っているのか。


自分で自分の頬に触れた。


そして、笑えたことを確認した。


何故なら、頬が上に盛り上がって、口角が、上がっていたから。


感じたことのない、感覚に。


ドキドキして、ワクワクした。


自分の笑顔を見たことはないけど、うまく笑えているのだろうか。


これが、笑うということ――。