笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



私と、奏が、傷つけて、傷つけられて――


そして、成長していく。


そうか。


「傷つけること、傷つけられることを恐れてちゃ、成長なんかできねぇ、そしてその覚悟を持ってまで一緒にいたいと思う相手が――本物なんじゃねぇかって」


そうだったんだ。


私が恐れていたこと、奏が恐れていたこと。


同じだった。


正反対だけど、同じ境遇に立った私たちだから。