笑顔を持たない少女と涙を持たない少年





目覚まし時計をかけなくても毎朝決まった時間に起きられる自分の体質は、かなり得だと思う。


翌日、私は何にも邪魔されることなくすんなり目を覚ますと、起き上がって一度大きく伸びをした。


おはよう、7月7日。


七夕というロマンチックな日に生まれた、私。


だけど私自身にロマンチックな出来事なんて起こらなくて、それが普通だと感じる私は、いつもと変わらずベッドから離れ、制服へと着替え始める。


部屋の中にはもう既にジリジリとした太陽の光が届いて、窓の外には犬の散歩をする近所のおばさんの姿が見えていた。