笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



好きだと思えるものに出会って、私は強くなった。


それはきっと今まで、自分の好きなものも嫌いなものも、はっきりさせずに歩いてきたから。


だから成長できなかった、自分に出会えなかった。


強さなんて、なかった。


「だから嫌なことにだって我慢して立ち向かえる私になるまで、私がもう少し強い人間になるまで、好きなことをして生きてみたいの、必ず強くなれる気がするから、だからそれまで待っていて欲しいの」


その言葉を言い切ったあと。


胸の奥が、スッキリすると同時に、震えるような感覚がした。


今までこんな感覚、体感したことがなかった。