母親に意見なんてしたことのない私は、震えながらも、続けた。
「分かってる、授業に出ないことはいけないことだって分かってる、でも私にはまだその力がない、やらなくてはいけないことを我慢してやって、そして成長できるほどの、力がないの」
今まで見たことのない母親の目の色は冷たくて、何度も言葉が詰まりそうになる。
だけど、負けずにじっと見つめて。
テーブルの下で握った拳に、強い力が入る。
「私がこうやってお母さんに自分の気持ちを言えるようになったのも、きっと好きだと思えるものに出会えたからだと思うの、好きなものと生きていると、きっと人間って強くなれるんだと思うの」
彼と出会って、私は強くなった。

