笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



「やらなくてはいけないことをやらないで、幸せになれるっていうの?そうではないんじゃないかしら」


母親の意見は、絵に書いたような大人の意見で。


私はまだ子供だけど、その意見もよく分かる。


良く分かるからこそ、苦しくて、辛くなる。


自分が間違えたことを言っている気になるから、弱くなりそうで、折れそうになる。


でも。


そんな中途半端な気持ちで、奏と過ごしているわけではない。


自分で考えた言葉が、しっかりあるから。