笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



私は、その言葉を言い切っても母親から目を離さなかった。


母親に伝わるまで、何度だって説明しようと思った。


逃げなかった。


そして。


何秒かの沈黙を過ぎたあと、母親が口を開く。


「授業は出るという決まりなのよ、出たいから出る、出たくないから出ない、と選択できるものではないの」


母親の言葉が、突き刺さる。


目と目が合ったまま、お互いにその視線を外さない。