笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



どこに行っていたのか。


自分の考えたこと。


伝えよう。


脈が波打つのを全身で感じて、心拍数が上がる。


小さく息を吐いてから、母親の目を見て。


口を、開いた。


「私、勉強も、授業も、好きじゃないの」


――18年間。


一度も口にしてこなかった言葉を、口にした。