笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



母親はいつも、私たちに平等な優しさを与えてくれる。


「めっちゃ美味しそう!いただきまーす!」


ハンバーグを目の前にしたりぃは、嬉しそうに手を合わせると、早速ハンバーグを食べ始める。


「いただきます」


りぃに続けて、父親も手を合わせた。


「おかわりもあるからね」


母親はそう言うと、キッチンでエプロンを外してから食卓へと戻ってきて、笑う。


娘が高校生になっても家族全く波乱がなく、毎日4人全員で食卓を囲んでいるということは、正直珍しいことではあった。


でもそれがきっと、私の家らしい姿で。


これがきっと、私の家の幸せなのだと思った。