笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



だけど、私なりに生きていくしかなかった。


笑えないことにずっと落ち込んではいられないと思っていたし、それが普通、生まれつきのことで当たり前だったから。


笑えないことに対しては昔から、できるだけマイナスな感情を持たないようにしていた、考えないようにしていた。


「朝、依美にも言ったけど、今日はハンバーグ」


食卓のテーブルに座った私とりぃ、そして父親の元に運ばれてきたのは、その言葉とハンバーグ、そして嬉しそうな母親の笑顔。


ハンバーグは、昔からりぃの好きな料理で。


母親は昨日、私の好物である南瓜のスープを作ってくれたから、今日はりぃの好きなハンバーグ。