笑顔を持たない少女と涙を持たない少年





そう、私の両親は私たちが幼い頃から、娘である私とりぃにとても優しかった。


父親、母親、私、りぃの4人家族。


昔は母親も働いていて、うちはいわゆる共働きだったけど、そのうち父親の勤めている会社がみるみる大企業と化したため、働く必要のなくなった母親は仕事を辞めて専業主婦になった。


それから母親との時間が増えた私は、学校でのことをよく話すようになった。


そのほとんどが勉強内容や私の成績のことで、テストでいい点を取っては母親に報告してきたし、何か担任に褒められたことがあれば全て伝えてきた。


その度に母親は嬉しそうに笑って、私が話したことを晩ご飯のときに父親に自慢するように話していた。


それを聞いた父親もとても嬉しそうに笑って、その隣のりぃも笑顔で頷いているのが、昔から変わらない家族の風景だった。