彩菜はそう言って俺の手を掴むと、そのまま引っ張って歩き出した。 俺はその彩菜に引かれて、ただ彼女のあとを付いていく。 彩菜の、長い髪。 その髪は、制服のスカートと一緒に風になびく。 彩菜はいつ見ても、本当に魅力的で。 ――触れたいと、思った。 俺は彩菜の後ろ姿を見ながら、彩菜に掴まれていないほうの手で―― そっと、その髪に触れた。