だけどどれも俺にはないもので、その存在の想像すらすることができなかった。 彼女は近づく俺に気がつかず、しゃがみこんだまま、俯いたままだ。 俺は彼女の2歩前くらいの位置で、そっとしゃがみこんだ。 そこで俺にようやく気がついた彼女は、ゆっくり顔を上げる。 「…1年生?」 その表情、その瞳、その声が。 ――俺の心臓を、大きく、高鳴らせた。