でも。 ここは私にとって、一番落ち着く空間でありたい。 自分のことを自分で、一番見つめられる場所でありたい。 この空間では、何も隠さない―― 素直な自分でいたいと思う。 「……ふぅ」 自分の唇からは、空気の抜けたようなため息。 ベッドの上に腰を下ろせば、バフッ、と音を立てる布団。 時計の秒針が細かく時を刻んで、部屋の外からは母親がフライパンにハンバーグを乗せるジューシーな音が聞こえる。