低くて大きな声で名字を呼ばれて、思わず肩が跳ねる。 ――ついに、怒られる。 きっとついにこのときが来てしまったのだと、思った。 前までの私が恐れていた、このときを。 気がつかれてしまったのだ。 私が一昨日の午後から、一度も授業に出ていないことに。 ――でも私は決めた、少しの間は自由に生きると。 例えそれが悪いことだとしても、自分の意思を持って生きると。 私は意を決して、その声のする方へ視線を動かした。