笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



「はじめまして!みぃの双子の依梨ですっ」


私の言葉に対する奏の反応を聞く間もなく、りぃが私の隣、奏の正面でそう挨拶した。


「俺は奏、よろしく」


しょっぱなからグイグイと奏に近寄るりぃ。


私が奏の立場ならきっと引いてしまうだろう。


初対面の人に近寄られることは、基本好きではないから。


だけど奏は私と違い、そんなりぃにも笑顔で挨拶を返す。


「奏くんって呼ぶね!」


「おう」