それは、私の口から発された言葉。 そう、それが私のひとつだけ気にかかっていることで。 誰かを特別な想いで好きだと感じたことのなかった私。 その私が予想していた“恋のはじまり”は、実際に体験した“恋のはじまり”とはかけ離れたものだった。 「え?」 私の声にりぃは首をかしげて、不思議そうに私を見つめた。 「…私の想像していた恋は、出会ってすぐではなくて、相手のことをよく知った上ではじまるものだったから」 奏に出会って、まだたったの2日。