笑顔を持たない少女と涙を持たない少年





「それにしてもみぃが恋するなんてね~」


りぃの涙が落ち着いた頃、りぃはニヤニヤしながら楽しそうにその話を持ちかけてきた。


りぃはこういうところが本当に女子高生らしい。


恋、恋バナ、好きな人、彼氏、恋人。


その言葉だけできっと、りぃは何時間でも語ってしまえるだろう。


「恋…」


私はみぃの言葉を繰り返す。


そして同時に頭の中に、奏のことが広がっていく。


奏のことをもっと知りたいと思うし、奏ともっと一緒にいたいと思う。


奏に抱きしめられたときは、このまま心臓が壊れるのではないかと思うくらい、ドキドキして。