りぃがいればそれで良くて、そんな私ならいなくても良いのではないか。
根拠のない不安が、心のどこかに染み付いていて。
怖くて、動けなかった。
「今までずっと私が優等生でいたのは…周りに嫌われるのが怖かったから、それが唯一の武器だったから」
そう言って、私のうつむきがちだった視線をりぃへ動かしたとき。
「ば…ばかぁ~~~~」
りぃの頬には大粒の涙が伝っていて、その言葉と同時に私は抱きしめられた。
「わ…」
驚いて、私は目を見開く。
奏に抱きしめられたときとは、全く違う。
そこは私が今までで一番多く、安心してきた場所で。

