笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



そのまま握り締められて、りぃの温もりを感じる。


りぃに熱があるから?


違う。


これはりぃ自身がもつ、温もりという名の“優しさ”だ。


「…こんな私だから…お父さんとお母さんに嫌われても可笑しくないと思ってた、だけど…いい子でいれば、嫌わないでもらえるかもしれないとも思ってた」


りぃは成績が悪くても、笑顔が可愛かったから許されてきたんだと、幼い頃から思い続けてきた私。


じゃあ成績も悪くて笑顔もない私だったら、もしかしたらいつか嫌われてしまうのではないか。