りぃの優しさに胸を打たれて、思わず言葉を失っていたけど。
りぃに名前を呼ばれて我に返り、私は話を続けた。
「…昨日担任に雑用を頼まれて…職員室から教室まで帰る間に、一人の…少年に出会ってしまって」
自分に起こったことをこうやって自ら話すなんて、私にとっては珍しいこと。
だから上手く伝えられるか分からないけど、とりあえず自分の言葉で話してみる。
「少年?何それ、恋の予感?」
りぃは授業に出なかった私を注意するどころか、勝手に私の話を恋バナへと仕立て上げ、そう言いながら楽しそうに笑った。
――恋の予感。

