それとも。 私がいつか笑えるようになることだろうか。 本当の答えは両親本人にしか分からない、分からないけど―― 「依美、今は俺と一緒にいよう」 もう一度、ぎゅっと抱きしめられる。 さっきよりは力強く、大きく。 そして奏の手は、優しく私の手を包んだ。 暑い夏のはずなのに、暑さより温かさを感じて。 「…うん」