笑顔を持たない少女と涙を持たない少年





やっぱり、時間のことなんて忘れてしまっていた。


ここに入ってから一度も時計を確認していなかった私は、そこでしばらくしてから時間のことをやっと思い出す。


「…もう昼休み終わるんだ」


奏は奥のカウンターの方で2杯目の紅茶をいれながら、そう呟いた私を見る。


「…さすがにサボりすぎたから…午後の授業は出ないと」


昨日に引き続き、今日の午前の授業も休んでしまった。


このままだと確実に、担任に注意されるだろう。