もう一度私に目を合わせて、奏は笑った。 私は、何か大きなことを聞いてしまったのではないか。 これ以上、この話を耳にしてもいいのか。 だけど同時に、もっと知りたいとも思う。 奏のことを知れば知るほど、きっともっと知りたいと思う。 でも、何をどう聞いていいのか分からない。 どうすれば自分の言葉で伝えられるか分からない。 とりあえず、何か反応を返そうと、口を開いた瞬間。 「あれ、昨日はネックレスしてなかったよな」