私はドアの前まで来て、そのままそのドアをそっと開く。 すると。 「誕生日、おめでとう」 私の瞳に飛び込んできたのは、にこやかに笑う父親の姿。 そして、小さな正方形の箱。 「父さんと母さんからのプレゼントだ」 父親は私の手に触れ、そのまま手のひらを広げさせると、その上にそっと小さな箱を乗せた。 ――また今年も、誕生日プレゼントをもらった。