笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



やはり、奏だった。


それは初めて送られてきた、奏からのメッセージで。


通知欄には、それだけ、差出人の名前だけが表示されている。


「えっと…」


私はメッセージの本文を読むために、スマートフォンをそっと操作した。


スマートフォンの画面が明るすぎると思ったら、部屋の電気すら付けずに夢中になっていたみたいだ。


だけどやっぱり今はそれに構う余裕なんてなくて、私はベッドの前に座って、背中をベッドへ預ける。


そのままスマートフォンを操作して、私はやっとメッセージへと目を通した。