「おい。湊叶。顔貸せよ。」

「・・・はぁ。ごめんって。

もう二度としないから。」

薄暗い自室に閉じこもった湊叶に声をかける李斗。

「・・・ほんとお前、最低な男だな。

なんつーか・・・

見損なった。」

「・・・。」

「男としてそれはねぇーんじゃねーの?

逃げるつもりかよ。」

「・・・。」

無言を貫く湊叶に李斗は怒りを表す。

「・・・ほんっと情けない男だな。

女に酒飲ませねぇーと落とせねぇーような小さい男なのかよ。」

「・・・るっせぇーな。」

ガラッ・・・!

勢いよくドアが開き、

目を赤くした湊叶が顔を出す。