・・・ドドーン!!

「・・・きゃっ!!?」

音春の目の前に突然

不気味な黒い物体が現れた。

悪霊と呼ばれる言わばこの時代の敵が

目の前に10体ほど現れる。


「・・・めんどくせぇーな。


お主、目閉じて。」

「え?は、はい。」

音春は言われるがまま目を閉じる。

「・・・凱旋奇襲(がいせんきしゅう)。

忌まわしき悪霊よ。消え入れ。」

我慢出来ず目を少しだけ開いてみる。

そういうと目の前の

悪霊がみるみるうちに消えていき、

道がひらいた。

「・・・え。

今、な、なにしたの!?」

音春は今の状況を理解できていない。








しかし、

彼は何事も無かったかのように

「いくぞ。」


とだけいい、音春の手を強く握り、

先を急いだ。