「できたー!」

目の前に並ぶきらびやかなご飯たち。

魚や肉、

野菜や、

スイーツまで用意した。

「がんばったわ!

音春ちゃん♡」

「はい!」

汗を手で拭きながら

縁側にカオルさんと腰掛ける。

・・・リーンリーンリーン

鈴虫の鳴き声が響く。

「・・・あの、カオルさん。」

「なーに?」

カオルさんは編み物をしながら返事をする。

「みんな、何をしにいったんですか?

ずっと気になってて・・・。」

すると、

カオルさんが手を止め、音春の方を見る。

「・・・闘いよ。」

「た、闘い?

なんの・・・ですか?」

予想外の言葉に驚きを隠せない。