「・・・これを直に付けるの?」

「はい。」

平然と答えられ返す言葉がなくなった音春は

(んー

でも、仕方ない・・・。

決まり事なら。

でもその前に)

「夜耶は女の子・・・だよね?」

「もちろん。

レディーでございます。」

と聞き、

下着を全部脱いだ。

鏡の前に行き、

着物を取ろうとした瞬間・・・


ガラッ。

「おい。

夜耶、音春の着替えおわ・・・。」



「・・・きゃーーーー!」

「わ、わ、わ、悪い!

・・・つーか

お前意外と・・・。」

頬を少し赤くしながら何か言おうとする。

その直後・・・。

「レディーの体を見るとはなんと失礼な!

変態李斗様ー!

今すぐ退去願いますー!!」

翼をばたつかせ、李斗を追い出す。

「す、すまなかった。

着替えたら俺の部屋に来るように!

以上!」

バタン・・・!

「びっくりした・・・。

男の人に裸姿見られたの初めてかも・・・。」

すると夜耶が寄ってきて

申し訳なさそうに告げる。

「申し訳ございません。

私の注意力が欠けておりました・・・。

以後気をつけます。

お嬢様を不快にさせてしまいました。」

「ううん。

大丈夫。」

「ただ驚いちゃっただけ。

そんな謝らなくても大丈夫だよ。

夜耶。」

よしよしと夜耶の頭を撫でる音春。