女子高生が白狐の許嫁!?

・・・

「華厳裂斬肢(かげんれつざんし)。」

李斗のその声で、綾乃坂の隣にいた取り巻きの女がなぎ倒される。

「・・・腕だけは落ちねぇーなぁ、神龍寺。

・・・随分静かだと思ったらこの女

すやすや寝てるしなぁ。」

綾乃坂は目をつぶり眠る音春に近づく。

「・・・おい、音春に近づくんじゃねぇーよ。

反衝2重壁(はんしょうにじゅうへき)・・」

音春を二重構造の鉄壁で優しく包む。

「・・・そんなに大事か、人間の女が。」



「・・・こいつはそこら辺の人間とは違う。

バカがつくほど真面目で優しい奴なんだよ。


・・・大抵の人間は、傷だらけになった俺を見ても見て見ぬふりで通り過ぎていくだけ。

それが当たり前だった。

・・でも、こいつは違ったんだよ。
怪我をした俺を救ってくれた。

俺らを認めてくれた。

俺らを信じてくれた。

俺らを誰よりも愛してくれた。

そんな音春に俺は・・・」

思わず、言葉につまる李斗。


「綺麗事ばっかうるせぇーよ。

人間なんてみんな一緒。

所詮最後は裏切んだよ。

お前、忘れたのかよ!あいつらのこと・・・」

綾乃坂の怒号が響く。

「・・・忘れてるわけないだろ。


・・・でも音春はあいつらとは違う。


・・・お前にはわかんねぇーだろーな
俺にとってどんだけ音春が大切なのか」