女子高生が白狐の許嫁!?

「・・・ふぁーあ。」

音春は大きな欠伸をして、体を起こす。

「・・・あれ、誰もいない。」

音春の周りには人ひとりいない。

綺麗にたたまれた布団が積まれているだけだ。

すると、ドアの向こうから聞き覚えのある声が聞こえてくる。

「・・・音春はどこにいる、綾乃坂。」

低い声が聞こえる。
「・・・李斗?」

すぐにその声の主はわかった。

でも、音春は声を出してはいけない。

しかし思いとは裏腹に音春の口は動いた。

「・・・李斗!

みんなは無事なの?

・・・そこにいるの?」

想像以上に響き渡った自分の声に

やばいと思った時には、もう遅かった。

綾乃坂の手下の男2人がドアをこじ開けると、音春を引っ張り出し、李斗の声のする方に引きずり出す。