女子高生が白狐の許嫁!?

・・・

「・・・音春ちゃんは無事かしら。」

「・・・大丈夫だ。音春は無事だ、

・・・絶対。」

李斗はまるで自分に言い聞かせるようにして、

淡々と告げた。

そんな話をしながら倉庫の奥へと足を進める。

と、

「・・・おやおやようやくご到着ですか。」

サラサラのマッシュルームヘアに、

端正な顔立ち、

黒いスーツをすらっと着こなした紳士的な雰囲気の

見覚えのある男に道を塞がれる。

「お前は綾乃坂の右腕の

・・・佐伯 万桜(さえき まお)。」

「・・・いかにも。お久しぶりです。李斗様」

ニコニコと愛想を振りまきながら近づいてくる。

そして、李斗の隣を歩くカオルに目を向ける。

「・・・おや、初めて見る顔ですね。お名前は?」

「・・・か、カオルよ。」