・・・彼の笑顔は決して綾乃坂軍の一員である

とは思えなかった。

まるで李斗達のことを待っているかのような

まるで、李斗達を応援しているような・・・

音春の目には、彼はそんな風に見えた。

「休めよ。疲れただろ。」

「・・・おやすみなさい。」

「・・・あぁ、おやすみ。」

ゆっくりと重たいまぶたを閉じ、

音春は眠りについた。