(優しそうな熊だけど・・・。)

「僕のことは咲久と呼んでください。」

「は、はい!

さ、咲久さん!」

「・・・おい、咲久。」

「はい、何でございましょう?

冬青様。」

「白夜(はくや)はいるか?」

「白夜様ですね。

いらっしゃいますよ。」

すると咲久は

白夜と呼ばれる人物を呼びに行った。

「なに、咲久ー?

俺眠いんだけ・・・」

白夜(はくや)と呼ばれた男は


真っ赤な短髪が光る、

太陽みたいな人だった。

しかし目は暗い茶色の目をしていた。

彼は、眠そうに階段をおりてきた。

音春を見るや否や・・・

「・・・え!?人間・・・。

お前、まさか・・・!」

「・・・ちげぇよ。

李斗の客だよ。

相変わらず騒がしいやつだな。」

斉御司が怠そうに答える。

「あ・・・

は、はじめまして!

佐伯音春という者です!」

だんだん挨拶にも慣れてきた。

隣から咲久がグッジョブと合図してくる。


「はじめましてー!

音春ちゃんか!

おっけ!

覚えたよ。よろしくねー!」