隣の部屋からカオルが眠たい目をこすりながら出てくる。

「・・・悪い。起こしたか?」

「んー・・・殴った音が聞こえたから。

なに、こんな所で喧嘩してんのよ。

早く寝なさいよー。」

「・・・わ、悪いな。おやすみ。」

「・・・おやすみ〜。」

カオルは自室へと戻る。

「・・・俺も寝よーっと。」

「お前はまて・・・」

バタン・・・

どさくさに紛れて湊叶も部屋に戻る。

「・・・覚えてろよ。」

そう言い捨てて李斗は音春が待つ部屋へと

足を進めた。