「今ケーキ焼けたんだよね。オレとお茶しよーよ黒羽さん」

「またサボりか水兎」

「心外だなあ。黒羽さんのためでしょーほらほら机の上片付けて」


朝霧水兎。


十夜が通う喫茶店のマスター。かれこれもう、一年以上の付き合いだ。