幼稚園からの付き合いで、気が付いた時には横に昴がいた、って感じ。 遠慮のいらない楽な間柄だ。 「うーるさい、昴だって冴えない“残念系男子”なくせにー」 今日もいつもと変わらず言い返す。 「は?俺は残念じゃねーよ。俺はいたって普通の、“平凡男子”だ!」 (なに、そこドヤるところ??) 「残念、超残念男子っ!」 「平凡だ。平々凡々。この残念系女子!」 なんてつまらない言い合いなんだろう。 自分でもそう思ってきた。 でもこれこそが、 うちと昴の心地よい会話テンポなのだ。