「ってかさー、里佳子 教科書どーした?」 「あー、あれ? 破って捨てといたー。」 笑い声が教室に響く。 「…っ。」 そりゃ、捨てられてたなら 見つかるわけないよね。 「ねーね、そろそろ帰ろー。 早く新しくできたカフェ行きたいしー?」 あ、やばっ…。 私は急いで隣のクラスに逃げ込む。 私が逃げ込んだのは3組だった。 北見くんのいた教室。 私はそっと立ち上がり、 ある席に向かう。 窓際の後ろから2つめの席、 そこが北見くんの席だった。