「え、なお兄、キモイんだけど。」
おぉ…、すごい直球だな。
「ちょ、兄ちゃん悲しい。」
顔を隠して、嘘泣きをする。
「あー、はいはい。
とりあえず、野菜もらってくね。」
袋を持ち、私は玄関へと向かう。
「えー、もう綾香ちゃん帰るの?」
沙良ちゃんが私の服を引っ張る。
…沙良ちゃん、こういうのは
好きな男の子にやるものだよ。
「うん、ごめんね。
私もうそろそろ帰らなきゃ。
今度は私の家に来てね?」
そう言うと、沙良ちゃんは
ぱぁっと輝く笑顔になり、
「うん!!
今度行く!!」
と、はしゃいでいる。
「それじゃあ、お邪魔しました!」
私はそのまま家に向かう。
「ただいまー!
野菜もらってきたよー。」
家に入ると、リビングから
お母さんの声が聞こえる。
「遅かったわねー。
あ、トマトにナスにオクラ!
いつもいつも助かるわぁ!」
そのままキッチンへと向かった。

