「っ!? びっくりしたー。 どうしたの、綾香?」 お母さんが驚いた顔で私を見る。 はぁはぁはぁ。 「…な、なんでもない。」 嫌なこと思い出したな。 「そう? それより、着いたから降りなさい。」 お母さんの言葉に頷き、 私は車から降りる。 お墓が並んだ道を歩く。 懐かしい線香の匂いがする。 そして、私たちは 1人のお墓のところで立ち止まる。 『久しぶりだね、おばあちゃん。』 心の中で呟く。