「転校生? 男の子?女の子?」 私の質問に山口は、首を振る。 「俺もそれは知らない。 でもこのクラスだってよ。」 へぇ、女の子だったら仲良くなりたいなぁ。 「あんた使えな。」 ぼそっと呟いた声は山口の耳に届いた。 「おまっ…。 そんなこと言うなよー。 俺だって昨日先生達が 話してんの聞いただけなんだからさー。」 そこまではわからないと言って、 彼はそのままほかの男子に呼ばれ、 どこかへ行ってしまった。