「いや、別に深い意味はねぇけど、
なんか別れたら普通
気まずくて話したりしないだろ?
だけど、お前ら普通に話してるからさ。」
あ、そういうことか。
…そう思われたってことは、
私演技上手い感じ?
って、そんなわけないか。
「お前、それよりも、
彼女とはどうなんだよ。」
あ、そういえば山口最近彼女できたんだよね。
「んー?
別に普通だよ。」
照れ隠しのように彼は顔を背ける。
「こいつ、耳まで真っ赤。」
北見くんが吹き出しながら言う。
「ばっ!!
んなわけねぇだろ!」
山口は耳を隠しながらこっちを振り向く。
「ぷっ。」
めっちゃ真っ赤だ。
思わず私も吹き出した。
「んな、綾香まで!?」

