全部君のせい



とりあえず、学校案内が終わり、

教室に戻った私達。

「それじゃ、一通り終わったけど、

他になにかある?」

彼は窓を見て、呟くように言った。

「…体育館が見たい。」

体育館?

「いいよ。」

私は彼を体育館へと連れていく。

今日は体育館は説明会で部活ができない。

でも、この時間ならもう片付けとか

終わってるかな?

ガラガラ

体育館の重い扉を開ける。

その時、バスケットボールが転がってきた。

「あ、来た。」

まるで待ってたかのように

山口がバスケをしていた。