全部君のせい



「中学の頃のお前は

もう少しうるさかった気がするんだけど。

「し、失礼ね!

私だって大人になったの!

そういう北見くんだって、

なんか中学の頃と違って子供みたいだよ!」

半ばムキになって言い返す。

「そーか?

俺は昔からそうだったよ。

っつーか、お前同じクラスでもなかったくせに

俺のこと知ったように言うなよ。」

…え?

なんでそんなこと言うの。

私一応あなたの元カノですよ。

「あー、そうでしたね。

それは、失礼しました。」

なににイライラしているのかわからなかった。

「なんで急に不機嫌になるんだよ。」

お前のせいだ、ばか。

「本当女って意味わかんねぇ。」

ぼそっと呟いた声は

部活の声にかき消された。