キミと出逢えた季節〜最初で最後の恋〜

異変 ちひろside

5月中旬。

気づけば木々を彩っていた桜は鮮やかな緑に変わっていた。


私は頬杖をついて、窓の外を見つめる。

ちなみに今は6時間目。
自習の時間だからか、教室の中はざわついている。

「ひろ…ちひろ!」

「あ、な、何?」

突然小百合に
名前を呼ばれあわてて返事をする。


「今日はいつにも増してボーっとしてるね…」

呆れた顔で小百合はため息をついた。

「来週中間テストってこと、分かってる?」

テストか…気が重い

「分かってるよ…」

私は…お世辞にも
勉強が出来るとは言えない。

勉強なんて嫌いだし
テストなんてもっとイヤ。

だいたい
どうしてペーパー用紙1枚で
成績なんてものをつけられなきゃいけないの。