ガラッ。



教室の扉を開け、新しい教室に足を踏み入れる

けれど、教室内は数人しか生徒がいない状況で


「人、…少ないね。」

「うん…」



ポツリと呟いた小百合に、相づちをうつ。

時計に目を向けると7時55分を指していた。

HRは8時20分からだったよね…。
まだ時間あるし…。

「ねぇ、小百合。」

「ん?」

「あそこ、行かない?」

「…行く!」

突然そう言った私の意志をくみ取り、
小百合は笑顔で答えてくれた。